Sky Blue
第4章 戸惑い
「そんな笑わなくてもさぁ~」
そう言って頬を赤らめながら泉を睨む。睨むと言っても剥れていると言った感じで迫力なんて全くないが……
何か誤解しているとは思っていたがまさか、“そう”くるとは頭の片隅にすらなかった。
さらに―――――――
『犯られたって………どういう、意味………?』
『っ、強姦されたんだろ……?
抵抗出来なくて…その、男達に』
『………』
『違う……の?』
『………』
余りにも突拍子もない思い込みや発言に泉は瞬きすら忘れて、その場に凍りついた。
彼はといえばそんな泉を気に留める余裕など完全に無くしている。
『何だよ!!びっくりさせんなよっっ!違うなら違うって言えよなっ
ってかマジ焦った!何て言ったらいいか、どうしていいか判んねぇし、
何だよ…違うのか………』
『ふ、
何でそうなるんだ?
すごいな、
………ハハっ腹痛い』
最後に笑ったのいつだったっけ………
これで今までの態度にも納得がいく。家に連れて来てくれたのも、シャワーを貸してくれたのも……血の付いたシャツを洗ってきてくれたのはそれ故の気遣いだったのだろう。
「なんかオレハズいこといっぱい言ったよな…
ありえねぇよマジ…」
赤面した顔を隠すようにソファーに凭れ掛かり、体育座りした自分の膝に顔を埋める。
「でも、素直に嬉しかった」
「や、もう何も言うなっ」
「何で…?オレは……」
「てか元はと言えばお前が紛らわしい態度とるから悪ぃんだぞ!?あんな思い詰めた顔すんなよなぁ。あ――っ騙された!」
「騙すって…そっちが勝手に誤解したんだろ?
そもそもオレ男だぞ。それなのに何で、男に?それこそあり得ないだろ、」
諦めたように顔を上げ、泉を見る。
「やっとこっち見た」
泉は自分でも気付かないうちに穏やかな表情になっていた。
「オレの周りにもいるんだよ、男好きなヤツ。」
「男なのに?」
「ああ…
って言っても知り合い程度だけど。友達の幼馴染だし。
前年上の男に犯られそうになったことあるらしくて…
だからまぁオレらの中じゃそ~ゆのもアリなんだって」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える