テキストサイズ

Sky Blue

第7章 解放区

「いいのかよ?」

「………もしかしてハルキのこと言ってんのかな?」
「それ以外に誰が?」

相変わらずのカズの態度に、先程の怒りも含めつつ問い詰めるように聞き質す。

「あのコ、お前のこと好きみたいな感じじゃねぇ?」

カズを誘う際、視線を合わせることなく俯き加減で頬を赤らめている所を見れば一目瞭然だった。

「あれれぇ~ナットくん、ヤキモチかなぁ?」

「…………」

永斗はカズに思いっ切り冷たい視線を浴びせた。


「……冗談デス。

…知ってるよ?ってか何となくだけど判ってた」

聞くところによると、学級委員の仕事をする代わりに修学旅行中出来るだけ行動を共にする約束をしたらしい。友達の恋の協力らしいが、カズ狙いなのは明瞭だ。

「付き合う気あんの?」
「それ聞く?

でもそ~だなぁ、告られたら考えるかも♪♪」

「やめとけ」

グループのメンバーはもう建物や風景をカメラに収めたり、メモを残したりとレポートを書く為の材料集めに励んでいた。

「無理。」

永斗はメンバーの元へ歩き出した足を止める。

「カズ」
「……ってかサ?

……オレ、ハルキと付き合ってる訳じゃないし、今フリーだし、女の子と仲良くしても全く問題ないと思うんだけど?」


「そーだな。」

沖縄の太陽は眩しいくらいの日差しで肌を焦がす。ずっと同じ場所に立っているのには限界があった。

「ナットの言ってる意味よく判んないよ?

要するに好きでもないのに付き合って、後で傷つけちゃうとそのコが可哀想ってこと?


………優しいなぁナット、


悪いけど、オレには無理。相手の気持ち思いやる余裕ないもん。


―――結構しんどいから……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ