Sky Blue
第7章 解放区
「連れてって」
泉はふわりと笑い、ゆっくりと永斗に手を伸ばした。
差し出された手を握る。永斗もまた泉の手を強く握り返した。
その時だ…泉の白皙の肌に陽光が当たり、整っている顔に陰陽を作り出す。その見事なまでの表情に永斗は思わず息を呑んだ。
不覚にも見とれてしまった自分を紛らわせるように、泉を引っ張り階段を数段登らせた。距離が縮まったことに心なしか嬉しくなる。
昼時なのにも関わらず店内は空いていて、本場の沖縄料理を堪能し、喉を潤した二人はその後海へと向かった。
「誰もいない…」
「穴場だな!!」
青い海に負けないくらいの青い空。
泉は潮風を思い切り吸い込んだ。解放感が心地いい……
「うわっ、冷てぇ!!」
永斗は靴を脱ぎ捨て裸足で海に入る。その光景を見守るように目を向けた泉の眸は、自分に決して届かない、遠くにあるものを見つめているようだった。
「何、そんなトコ突っ立ってんだよ。キモチーぜ?」
「いいよ、オレは…
見てるだけでも楽しいから」
「そんなんダメ。」
永斗は何の躊躇いもなく泉を海へと引っ張る。
「え…ちょっ、ひさ?」
「ホラっ濡れたくねーだろ?靴脱げって!」
永斗の後ろを不意に押し寄せた波が足元の砂を浚っていく。不安定になった足元を再び押し寄せた波に足を取られ、バランスを崩した。
「うわっ」
「危な…っ」
倒れそうになる永斗の腕を掴んだものの、勢いのある波には逆らえず、泉もろとも水音をたて海へと倒れこむ。
「冷た…っ
――…悪ぃイズミ」
!
眼を開けた瞬間、心臓が跳ねた。
今にも触れそうなくらい泉の顔が近くにあったのだ。永斗が泉を引っ張る形になってしまった為、今の体勢は泉が永斗の上に跨っている状態だ。
泉は腕で自分の体重を支えている為重さは全くと言っていい程感じない。
泉はふわりと笑い、ゆっくりと永斗に手を伸ばした。
差し出された手を握る。永斗もまた泉の手を強く握り返した。
その時だ…泉の白皙の肌に陽光が当たり、整っている顔に陰陽を作り出す。その見事なまでの表情に永斗は思わず息を呑んだ。
不覚にも見とれてしまった自分を紛らわせるように、泉を引っ張り階段を数段登らせた。距離が縮まったことに心なしか嬉しくなる。
昼時なのにも関わらず店内は空いていて、本場の沖縄料理を堪能し、喉を潤した二人はその後海へと向かった。
「誰もいない…」
「穴場だな!!」
青い海に負けないくらいの青い空。
泉は潮風を思い切り吸い込んだ。解放感が心地いい……
「うわっ、冷てぇ!!」
永斗は靴を脱ぎ捨て裸足で海に入る。その光景を見守るように目を向けた泉の眸は、自分に決して届かない、遠くにあるものを見つめているようだった。
「何、そんなトコ突っ立ってんだよ。キモチーぜ?」
「いいよ、オレは…
見てるだけでも楽しいから」
「そんなんダメ。」
永斗は何の躊躇いもなく泉を海へと引っ張る。
「え…ちょっ、ひさ?」
「ホラっ濡れたくねーだろ?靴脱げって!」
永斗の後ろを不意に押し寄せた波が足元の砂を浚っていく。不安定になった足元を再び押し寄せた波に足を取られ、バランスを崩した。
「うわっ」
「危な…っ」
倒れそうになる永斗の腕を掴んだものの、勢いのある波には逆らえず、泉もろとも水音をたて海へと倒れこむ。
「冷た…っ
――…悪ぃイズミ」
!
眼を開けた瞬間、心臓が跳ねた。
今にも触れそうなくらい泉の顔が近くにあったのだ。永斗が泉を引っ張る形になってしまった為、今の体勢は泉が永斗の上に跨っている状態だ。
泉は腕で自分の体重を支えている為重さは全くと言っていい程感じない。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える