Sky Blue
第7章 解放区
永斗は泉から顔を逸らすことが出来なかった。
「―――……」
「靴濡れるからって言ってたのに、もう遅いな」
身体を起こした泉は、永斗を責めるどころか、上に乗って悪かった、と謝りながら永斗を起こした。
「怒んねぇの?」
「肘血ぃ出てる」
永斗は右腕を折り曲げ言われた場所を確認すると、倒れた時に砂で擦ったのか血が滲んでいた。
「あ、ホントだ」
「かして」
そう言うと泉はポケットからハンカチを取り出し傷口を縛る。転んだ際泉は膝を付く格好になった為ハンカチは濡れなかったようだ。
「ちょ、いいって!!
血ぃつくぞ!!」
「この間と逆だな、」
イタズラっぽく微笑む泉にまた瞳を奪われる。
「何?」
泉の言葉に我に返る。どうやら無意識のうちに泉を見ていたようだ。そう自覚した瞬間顔が赤くなるのを感じて慌ててその場を取り繕う。
「け、怪我治ったかなって……」
「もう平気だ、だけど今回はひさが怪我してる…」
「ってかイズミさっきから“ひさ”って何だよ?」
泉は最初に永斗が言った言葉を改めて思い出した。
『ひさって女みてぇじゃん』
言われて、初めて気が付いた。余程“ひさ”という印象が強かったのか、泉は無意識のうちにその名で永斗を呼んでいたのだ。
「ごめん…嫌だって言ってたのに」
相手が嫌悪を表しているのに、いくら悪気はなかったとは言え申し訳なく思ってしまう。
「ちゃんと判ってる?オレの名前」
「当たり前だろ、忘れられないよ。」
深い意味などないことぐらい判ってはいるが、妙にくすぐったい気持ちになる。
「本当に悪かった…
なと――――」
「いいよ、
お前だけ特別に許してやる。」
「え…?」
「つか初めてなんだけど…“ひさ”って呼ばれるの」
「直すよ、それは…」
「いいって言ってんだろ?」
「―――……」
「靴濡れるからって言ってたのに、もう遅いな」
身体を起こした泉は、永斗を責めるどころか、上に乗って悪かった、と謝りながら永斗を起こした。
「怒んねぇの?」
「肘血ぃ出てる」
永斗は右腕を折り曲げ言われた場所を確認すると、倒れた時に砂で擦ったのか血が滲んでいた。
「あ、ホントだ」
「かして」
そう言うと泉はポケットからハンカチを取り出し傷口を縛る。転んだ際泉は膝を付く格好になった為ハンカチは濡れなかったようだ。
「ちょ、いいって!!
血ぃつくぞ!!」
「この間と逆だな、」
イタズラっぽく微笑む泉にまた瞳を奪われる。
「何?」
泉の言葉に我に返る。どうやら無意識のうちに泉を見ていたようだ。そう自覚した瞬間顔が赤くなるのを感じて慌ててその場を取り繕う。
「け、怪我治ったかなって……」
「もう平気だ、だけど今回はひさが怪我してる…」
「ってかイズミさっきから“ひさ”って何だよ?」
泉は最初に永斗が言った言葉を改めて思い出した。
『ひさって女みてぇじゃん』
言われて、初めて気が付いた。余程“ひさ”という印象が強かったのか、泉は無意識のうちにその名で永斗を呼んでいたのだ。
「ごめん…嫌だって言ってたのに」
相手が嫌悪を表しているのに、いくら悪気はなかったとは言え申し訳なく思ってしまう。
「ちゃんと判ってる?オレの名前」
「当たり前だろ、忘れられないよ。」
深い意味などないことぐらい判ってはいるが、妙にくすぐったい気持ちになる。
「本当に悪かった…
なと――――」
「いいよ、
お前だけ特別に許してやる。」
「え…?」
「つか初めてなんだけど…“ひさ”って呼ばれるの」
「直すよ、それは…」
「いいって言ってんだろ?」
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