Sky Blue
第7章 解放区
永斗の言葉に泉は戸惑っているようだった。
それはそうだろう、嫌だと言ったり、いいと言ったり、混乱するのも無理はない。
「いいから呼べよイズミ」
「…本当にいいのか?」
「特別だからな、お前だけ!」
「…それは光栄だな……」
そう小さく笑う泉に、約束をさせる。
「それとさっきも言ったけど、もうあんなことすんなよな」
机の上に無造作に置かれたクリーニング代を目にした時、なんとも言えない寂しさがあった…先程の昼食代を永斗が払い今度こそチャラという形になったのだ。
「……判った」
「じゃあよし!」
このどうしようもない暑さに苛ついていたが、今となっては服を乾かすのに丁度いい。このまま放っておいても乾きそうだ。
そんな目的も含め海岸沿いを歩く。
「初めてかも…こんなにのんびりしたの」
「マジで!?」
「ああ、いいもんだな。」
「信じらんねぇ」
泉は辺りを見渡し、ヤドカリやカニなどを見付ける度に足を止める。
「ひさといると初めて経験することばっかりで、すごく新鮮だ」
「それは楽しいってこと?」
前を歩いていた泉が振り返り、穏やかに微笑む。
その表情に永斗もつられて嬉しくなる想いだった。
入江の近くの日陰に座り込み話しを続ける。自分のことはあまり喋らない泉をもっと知りたいという欲求が確実に永斗の中に芽生え始めたのはこの時だった。
二人の間に流れる穏やかな時間、日頃の鬱憤を全て忘れさせてくれるような、気持ちよさが全身に広がっていく。心地良く響く泉の声をずっと聴いていたくて、永斗はゆっくり眼を閉じた。
身体が前へ倒れそうになったことに驚き眼を開くと、傾きかけた夕陽があんなに青かった空と海を美しいまでのオレンジ色に染め上げていた。
「!」
それはそうだろう、嫌だと言ったり、いいと言ったり、混乱するのも無理はない。
「いいから呼べよイズミ」
「…本当にいいのか?」
「特別だからな、お前だけ!」
「…それは光栄だな……」
そう小さく笑う泉に、約束をさせる。
「それとさっきも言ったけど、もうあんなことすんなよな」
机の上に無造作に置かれたクリーニング代を目にした時、なんとも言えない寂しさがあった…先程の昼食代を永斗が払い今度こそチャラという形になったのだ。
「……判った」
「じゃあよし!」
このどうしようもない暑さに苛ついていたが、今となっては服を乾かすのに丁度いい。このまま放っておいても乾きそうだ。
そんな目的も含め海岸沿いを歩く。
「初めてかも…こんなにのんびりしたの」
「マジで!?」
「ああ、いいもんだな。」
「信じらんねぇ」
泉は辺りを見渡し、ヤドカリやカニなどを見付ける度に足を止める。
「ひさといると初めて経験することばっかりで、すごく新鮮だ」
「それは楽しいってこと?」
前を歩いていた泉が振り返り、穏やかに微笑む。
その表情に永斗もつられて嬉しくなる想いだった。
入江の近くの日陰に座り込み話しを続ける。自分のことはあまり喋らない泉をもっと知りたいという欲求が確実に永斗の中に芽生え始めたのはこの時だった。
二人の間に流れる穏やかな時間、日頃の鬱憤を全て忘れさせてくれるような、気持ちよさが全身に広がっていく。心地良く響く泉の声をずっと聴いていたくて、永斗はゆっくり眼を閉じた。
身体が前へ倒れそうになったことに驚き眼を開くと、傾きかけた夕陽があんなに青かった空と海を美しいまでのオレンジ色に染め上げていた。
「!」
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