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遠い幼なじみ

第9章 初・部活

絢「朝はごめんね?ちょっと急いでて」


「あ、い、いえっ!」






覚えてたんだ……


みっともない所見られたな。







因みに今、先輩と更衣質を出たところ。
私が着替えるのを待っててくれたみたい。


可愛い上に優しいってどういう事…!?







もう何人か柔剣に男子部員がいる様で、ガラス張りの窓から男の人達が見える。




もう一度柔剣に礼をして入ると、男の先輩方の目が私に向かった。




う、緊張……








絢「まず挨拶しよっか。一緒に行こ?」


「はい……」





私は絢先輩の後ろに隠れる様に、男先輩軍団へ歩いていく。




一番近い男の人に近づく。
背が高くて、スポーツ狩りの如何にも体育会系。
竹刀の手入れをしている。





絢先輩が私の肩をポンッと叩く。









「っと、一年の青島美桜です。よろしくお願いします……」



太「2年の片桐太陽です。よろしく」




片桐先輩が竹刀に目を向けたまま軽く頭を下げた。




か・ん・じ・わるっ!!








絢「太陽は照れ屋なの、気にしないで」




「はあ……」





絢先輩が私に耳打ちした。







照れ屋でも挨拶位ちゃんとしよーずぇ…?

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