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遠い幼なじみ

第9章 初・部活

絢「最後、部長さんね」


「はいっ」





何人かに挨拶して、自己紹介にもなれてきた頃、最後の一人が残った。






部長って絢先輩は言ったけど、部長という威厳なイメージとは違って、のっぺりとした如何にも日本人っぽい顔。



イケメンとかハンサムってわけじゃないけど、優しい目をしている。





例えるなら、「ぼ、僕はおにぎりが食べたいんだな~」ってノースリーブ着て言う感じの人。


例えよ例え。言わないでね?












初めましての「は」の字の口をした、その瞬間だった。














「女の子ぉぉぉぉぉぉんっ!!!!!」









ガバッ!!



「ぐへっ!!!」









もんの凄い叫び声と共に、私の背中に何かが突進してきた。



思わず私も奇抜な声を発する。












??「こ、こら、真!!」





部長と言われたのっぺりさんが、急いで私の背後にへばりついているものを引き剥がす。




真……?










絢「ご、ごめんね、美桜ちゃん!うちの漣が……」





絢先輩が手を合わせておどおどする。

可愛いな、おい←











………で、真って誰?





私は自由になった身で振り返った。








??「お、しかもびじーん!」








そこで視界に映ったのは、黒い癖っ毛で、目をキラキラ輝かせながら笑う男子。





私より年上なんだろうけど、どこかあどけなくて、幼い。






その割には背は高く、鼻筋もすっと通っていて、顔立ちもかなり整っている。



つまり、私の大好きなイケメン様なわけ。

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