妹えっち!
第14章 好きだから
ずーん
という効果音が似合うくらいの落ち込みで璃乃は突っ伏していた
「あら、珍しいですわね
峯北凰さんが沈んでるなんて
もしかして小テストが…?
まあ!私勝っちゃうかもしれ」
「どうせ満点だよ璃乃は
邪魔だから引っ込んでろっつーの」
「あぅんっ」
そのクラスメートは
美春にがさつにも臀部に膝蹴りを喰らって突き飛ばされた
美春はニコッと笑う
「かわいい声出しちゃって」
「~~~っ///」
退散していく
取り巻きに合流して
土石流のように美春を罵倒してるのが容易に想像できた
一方的に璃乃をライバル視する人間が多くて困る
「沈んでるね」
「美春…」
「恋の悩み?
彼氏持ちなのに
好きな人でもできちゃった?
…ってそりゃないか」
「…北斗は?」
「委員会でまだ」
璃乃は立ち上がった
「美春、ちょっと」
「話してくれる気になった?」
「聞いてくれる?」
「当たり前
てか、やべ、スゲー嬉しい
話してよ、なんでも」