妹えっち!
第14章 好きだから
お兄ちゃんとえっちしてしまった事と好きと言われた事、璃乃は包み隠さず打ち明けた
「にーちゃんとしちゃったの?」
「…うん」
「告訴する?」
「………」
「ジョーダンだよ」
風があり髪がたなびく
「あたしが知る璃乃はさぁ
どうしようもなく強いよ
不良をケンカで畳む女だよ?
むざむざレイプされるやつかよ
指でも腕でもチンコでも
折るか潰すかしてる」
「………」
「嫌じゃなかったんでしょ?」
璃乃は黙りこくった
美春はなんとなく間を空けてどう言ったものかと考えていたが、璃乃が小さく頷いたのを見て驚いた
兄から襲われて
操を奪われて
恋する少女のように小さく頷く
実父とえっちしてきた美春が言える事ではないが、今止めなければやばいと本能的に思った
「やめたほうがいいよ」
「美春?」
「不毛だよ
考えてもみてよ
兄貴と付き合うの?
兄貴と結婚できるの?
親は?周りは?世間体は?
今はいいけど大人になったら?
祝福もされない家庭も築けない」
「それは…」
「あんたは頭がよくて美人で
将来有望で、度胸もある
高校大学行ってもきっとそう
なのに未来閉ざしてどうすんの?」
「………」
絶対に幸せになれない
客観的に現実的に考えて
あるいは自分の体験に重ねて
美春は必死に諭した
自分を助けてくれた叔父に美春は初めて恋をし、交際した
本当に好きだったけど
大好きでヤりまくってたけど
結局破滅しかない道で
いざバレそうになると、それを恐れた叔父は遊びだったと言って美春を切って逃げてしまった
…トカゲの尻尾切り?
涙の落とし所すらなかった
どうせ叶わないなら
同じ悲しみを味わせたくない
「悪い事言わないからさ
兄貴となんかムリだよ
泣く前に、彼氏にしとけって
そのほうがいいって」
今ならまだ引き返せる
「うん…そうだよね
私もそう思う」
「璃乃…」