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妹えっち!

第17章 璃乃の性質







 本音をさらして
 弱い姿を私にさらして

 生まれたままの
 子供みたいなまっさらな姿に
 激しく心をくすぐられた



 ―…かわいい






 聞きたい
 お兄ちゃんの本心

 もっと聞きたい

 愛を囁かれたい
 つれなくしたりしないで、もっとお兄ちゃんでドキドキしたい















 初めて好きになった人は
 お兄ちゃんだった

 やばいと思った

 好きすぎて、毎日一緒にいる幸せに耐えられない、自分が変な代わりにそんな幸せの中にいた






 でも大きくなるにつれて
 その幸せの形は変わっていった

 せっかくお兄ちゃんのためにキレイになっても、私は彼女になれなくてお兄ちゃんは他に彼女を作った






 仲のよさそうな二人を見て、私はとらないで!と心の中で叫んだが、大好きな兄は彼女に触れた手で私を妹としてかわいがった

 嫌だ、と傷つきながらも私は兄の手を振り払えなくて、それでもいいと思って何度泣いたか知れない






 ―…報いだよお兄ちゃん

 私はずっと胸が痛くて。

 兄に抱かれた女に会釈して、遊びにきたその女に笑顔でお茶を出さなきゃいけなかったんだよ?


















 ―…私はどこかで夢見がちな自分とお別れした

 叶わない恋だと思ったから










 初めて付き合った彼氏は

 お兄ちゃんの影を追った
 スポーツ万能の、お兄ちゃんみたいにモテる人だった






 でもそのドキドキって

 単にお兄ちゃんの影を重ねた

 あたかもお兄ちゃんに愛されてるような錯覚で妥協した、超絶ブラコンの璃乃が生んだ歪なエゴイズムだった






 私の足ですら興奮しておちんぽ勃起させてるお兄ちゃんが愛しくて、もっともっと追いつめたくなる






「彼氏と別れてあげよっか?」
「な、に…?」
「もちろん条件があるよ」



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