妹えっち!
第6章 お兄ちゃんの性事情
「ものすごい甲斐性で
私の事包んでくれてたのに
ねぇ……ホントは私の何が気に入らなかったの?」
「Hの相性、それじゃ」
くるっと背を向けて
峰斗はおさらばを決め込む
「待ってっ!」
「ぅおっ」
後ろから抱きつかれる
背中越しでも豊満な胸がわかる
「Hがすごくよかったと思ってたのは私だけだったの?」
「離してってば」
「峰斗が一番本命なの」
「なあエリ、誰にでも同じ事言ってるんじゃないの?」
意地悪を言った
エリは凍りついている
あんまり凍りついてるから
峰斗はクスクスと笑った
「俺は一抜けするから
信じてやれなくてわりーね
浮気相手の誰かを本命にしてね」
峰斗は教室に戻った
残念ながら誰かと話す時間はなかったので大人しく授業を受ける
メモ紙が回ってきて開く
中身に目を通したが、返事を書くのが面倒で握り潰した
「あ~~~!!」
送り主が叫んだ
「どうした水瀬」
「あっイエ、今虫が…ハハハ」
「そうか、次はないぞ」
「先生マジイケメン!
先生の奢りなら食事行くかも!」
どっと笑いが起こった
授業が再開されると送り主の水瀬千絵が睨んでくる
じとっと睨んできてウザい
逆側を向くと
違う女子と目が合った
にこっと笑顔で
手をひらひら振った
小学校からの付き合いなのに
ぱっと視線を逸らされて
軽くショックだった