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妹えっち!

第6章 お兄ちゃんの性事情







「お前の相手はこっち」
「どこ触ってるの」
「おっぱいです
嫌ってくれるかと思ってさ」



 エリは矛先を峰斗に向ける



「優しいのね?」
「千絵は友達で彼女とかそういうんじゃないから」
「友達?」



 エリは鼻で笑う



「こんなにアプローチしてるのに?」
「………」



 千絵はぎゅっと唇を噛んだ



「男女の友情なんてあると思う?
そんなものは幻想よ」
「そんな事ねーよ」
「あなたになくてもこの子にはある」
「考えられないね
だって俺告白したけど
こいつにフられてるんだせ?」



 千絵は後ろめたいからか
 顔を背けて俯いている



「へぇ、やだ、そんな戦略?」



 見る見るうちに
 千絵の顔が青ざめていく



「随分と策略家なのね
付き合ってフられるかもしれないなら
友達でいる事を選ぶって?
当ててあげようか?
いつもそばにいて親身になって
カラダの付き合いがあれば
いつか見てくれる
心変わりしてくれるって
そう思ったんでしょ?」



 ガタガタッ!
 千絵は真っ赤になって立ち上がる



「あー待て待て」
「きゃっ///」



 帰ろうとした千絵の手を引いて
 腕の中で抱きしめる



「逃げる事ねぇだろ
確かに怖い女だけどさ
単なるやっかみだ
どんな理由であれ
俺が千絵を友達として大好きなのは変わらねぇよ
いつも助けてもらってる
事情知ってるから
愚痴や悩みも聞いてくれるし
一緒にいて楽しいよ
大事な友達だ、お前は」



 膝の上に収まった千絵の背中に額をくっつけて抱きしめる

 エリの表情が険しくなる



「逃げたりすんな
悪くないし、何も恥ずかしくない
お前はお前の正義を貫けばいい
別れた元カノより
友達のがよっぽど大事」



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