テキストサイズ

第2章 三年前




「民江さん!
あと庭にいる寄生虫処分してちょうだい!」




「はい、
今…」



急いで部屋へ駆け付けてきた。



カタツムリを見るなり


「かわいい…
カタツムリじゃないですか。」



イラッとしてしまい

「そんなにかわいいなら愛情を持って殺して差し上げて。」



ただの庭を荒らす汚い寄生虫を"かわいい"だなんて寄生虫同士お似合いね。



民江は暗い顔で窓を開けてカタツムリをチリ紙にくるんで向こうへ行った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ