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第4章 二ヶ月前




コト……


陶器のような物を置いた音がした。


そしてドアを開ける音がして、老人は部屋を出て行ったような感じだった。



もしかしたら……
まさかね……



出て行ったふりをして本当はいるのかもと、半信半疑になりながら、恐る恐るカーテンを少しずつ捲った。



本当に出て行ったんだ。
老人はいなかった。


安心したのか、一気に気が抜けては腰が抜けたかのように、床に座り込んでしまった。



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