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第4章 二ヶ月前




「百合子様の部屋からバンバン音がしたので、どうしたのかと思って来ましたが、何かあったのですか?」



「実は……」



民江は老人のことを知らないのだろうか、それとも……



「ドアが急におかしくなったから、叩いていたのよ。」



本当のことを話そうとしたが、もしかしたら、これは罠なのかもしれないと疑ってしまって、これ以上何も言えない。



民江は不思議そうに私を見ていた。

そんな民江に真実を話すべきか、どうしようか、私は選択に迷っていた。


信じるべきが、疑って慎重に行くべきか。



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