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第7章 前日



実は、
母は13歳で私を妊娠して14歳で密かに生んだ。


父親は誰かわからない。


本当に愛し合っていた。


でも恋愛は許されない。
ましてやご贔屓様でもなく、貧乏人なんて尚更のこと。



私は母の双子の妹に育てられた。



旦那様も親切にしてくれた。


容姿がそっくりな二人はとても仲が良くて、いつも似た写真を取り合っていた。


私がある程度独り立ちするときは叔母は病気で他界した。



商品にもならない母を全てを知った上で旦那様が最高の水揚げをしてくれた。


私が長崎にいたときに、着物と輝いていたときのこの着物をきた母の写真とふいに落として、着いたのであろう生爪が送られてきた。


そこには手紙が一通。

"私が殺される前に貴女と妹にどうしても会いたい。"



私は驚きのあまり言葉を失った。
旦那様は母が大好きだったので、とても心配していたが、自分の娘を信じたいという意思は伝わってきた。


私は少しがっかりした。

私から母を奪ってまで一緒になったのに、一番に母を心配して欲しかった。



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