
私
第7章 前日
私はそのままあの家に行き着き。
宮本さんに会った。
宮本さんも母のことが好きだったらしい。
話を聞くと母はノイローゼになった挙げ句、自殺をしたらしい。
髪をむしり取り、生爪は全て無くなり、顔は腫れ上がっていたらしい。
顔が腫れ上がって?
ノイローゼだから壁にぶつけたのかしら?
それ以来、
自分が原因だと思ったのか、百合子様はショックなのか、まだ母は生きていると思っている。
私はそんな無責任な百合子様を恨んだ。
母が死んだ9時を思い出してほしい。
あの時計は止まっていた。
私と叔母と旦那様が送った柱時計。
