テキストサイズ

第2章 三年前





軽い貧血ではない。



お風呂場で大きな音がしてから何も覚えてはいないが、人がいる気配がした。




しかも皆の態度が気になる。



民江は何か言おうとしたが…



後からのあの笑顔が不気味でしょうがない。



宮本…



以前から気になってはいたが、彼が戦争から戻って来てから家には来客が全く無くなった。


この家は世間から離れた陸の孤島だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ