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第13章 午後7時




パーティー会場へ行くと、いつもと変わらない華やかな雰囲気でまるで何もなかったかのように人々が歌い、踊っては食事を楽しんでいた。

この人達は何も知らないのだろう。


私が入るなり、皆クラッカーでお出迎えしては奥から花火付きのケーキを出してきて、シャンパンを片手に



『乾杯ー!』



弾むように楽しそうにグラスを上に上げる。



私はそれどころではない。



マスターに……


マスターに聞きたい。



奥のバーカウンターへ向かう。



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