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第14章 9:00:00





その顔、
その声、
その体型、
その性格、
その仕草……


全てがあざ笑うかのように美しく妬ましくて、イライラするのよ。
私が産んでやったのに。



私はシャンパンを一気に飲み干した。



「お母様……
体に障るわ……
で……伝言はね、私にではなく、初音さんが受け取ったのよ。でも初音さんも受け取っただけよ。」


ガシャン!!


私は怒りが込み上げては、思わず持っていたシャンパンボトルを階段の手刷りにうち叩いた。
ボトルは底の部分が割れ、破片が飛び散り、持ち手の割れた部分だけが刺々しく残った。



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