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第14章 9:00:00





「い……
痛い……
た…助けて……」


「貴女、誰?
何故、私のドレス着ているの?
それは私のドレスよ。脱いで頂戴。」


私はこの女が着ているドレスを脱がそうとするが、力無くも抵抗する。
思わずカッと怒りが込み上げては



「私のドレスって、言ってるでしょう!」


『やめて……!』



最後の声を振り絞ったのかしら、その声は私の頭に響く。

頭が痛い……。

そのキンキンした声を止めたくなり、そのまま握っていたボトルの破片を上に振りかざすと同時に



『きゃああああああ』



大きな口を開けて叫ぶので、振りかざしたボトルの破片をそのまま開けている口の中にめり込ませた。



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