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第14章 9:00:00





そんな私の気も分からず


「奥様、
私はいつも奥様がおしゃる通り、日陰の身ですのでパーティーはご遠慮させて頂きますね。

でも、百合子様は奥様の笑顔を見たいと思いますよ。

旦那様がいらっしゃらないのは、とても残念なことですが、家族でお楽しみ頂けますと幸いです。」


「………………」


「今日は酷い天気ですが……パーティーの準備は順調なんですか?
旦那様もこの天気が原因でいらっしゃることが出来ないみたいなので、日を改めたほうが……」



私の視線を気にしたのか、やっと黙りになった。
よくもまぁ、本妻の前で好き放題ペラペラと気安く話すのよ、この女は。
別にあんたなんて元々パーティーになんて呼ぶわけ無いじゃない。

百合子ね。


百合子がこの女を呼んだのね。



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