テキストサイズ

第14章 9:00:00





それから二時間ぐらいして使用人がやって来たので客室に出迎えて、お茶を入れてはソファーに座り会話をしようとしたその時。



「奥様ですか?」



どうせ私は老けて見えるわよ。
何とか怒りを押さえては



「紹介遅れましたわね、娘の百合子です。母は訳がありまして一週間ぐらい前から家を出て行ってしまって、今は義理の母と二人暮らしなんです。」


「大変失礼なことを……申し訳ございません。
そうなんですか……大変ですね。」


「はい、
しかも義理の母はうちの母と何があったか分かりませんが、心をお病みになってしまい、私では手が付けられないんですの。」


「ええっ、
初音様が?」


「お知り合いなんですか?」


「ええ、
昔からの知り合いなんです。」



知り合い?
ではこの使用人は母がお父様に頼んだのね。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ