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第15章 ‐‐:‐‐




完全にお湯が沸くのはあともう少し。
疲れた。
甘い紅茶が飲みたい。



「自分は罪を犯した。これから警察へ行きます。行って全てを話します。」


「そう、
でも宮本さんがいなくなるなんて、私なんだか寂しいわ。」


「百合子様……
ありがとうございます。
でも、何故お二人共同じ服装で?」


「宮本さん、
それはね、」


ピー!!


程よくお湯が沸いた音がし初めた。


ガッガンーガンガン!!


「私が着たい服を着て何が悪いの?ねえ?」


お湯が沸いて沸騰したのと同時にケトルの近くにあったフライパンで後ろから何度か頭を殴り飛ばした。


宮本は何が起きたか分からないまま、頭から大量の血をテーブルの上に流しては全く反応がなくなっていた。


あとは民江が私の着物を来ているので、今までの私になってもらう為に赤いドレスに着替えさせた。
流石に女の力ではやっとだったが何とか着させては着物を回収した。


手にはべったりとどすい血がついたので流し台で荒い流しているその間にも、吹き出るかのように沸騰が激しさをましてケトルから凄い音を出していた。



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