
私
第15章 ‐‐:‐‐
私はこの異様な状況が恐ろしくなりながらも
「マスター、
貴方は一体何者なの?」
聞いた途端、
笑顔だったマスターの顔は歪み初め、私をじっと見ながら、
「私はずっとこの家にいる者ですよ。
貴女よりもずっと、ずっと昔にね。」
「何を言っ「なのに貴女方がここに居座り続けては、この家を汚し続けてきた。
貴女の殺した宮本に関しては私達の墓まで退けようとしている。もう、この家はこういうことを繰り返す運命なんですよ。」
「何言ってるかさっぱり分からないわ。」
三人の女達は運んできた物の上に被さっていた布を外した。開場中はまた再び拍手でいっぱいとなった。私はこの状況を黙って見ているしかなかった。
