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第15章 ‐‐:‐‐




三人の女達が呆然としている私を処刑台まで連れて行き、首に太くて古い縄を掛けようとした途中に民江が


「百合子……
いや、奥様、
私達はこれを繰り返しているんですよ。一度死ねば分かります。奥様が死んで一度リセットされてはまた同じ事を繰り返す。ここで亡くなった者、この家にいる者の運命なんですよ。天国に行くことも、地獄に行くことも出来ない……
ただ、それを繰り返すだけ。」



そう言って、
私の首を勢い良く閉めては、自分の体が宙へ浮くのと同時にバキバキという鈍い音が私の脳裏に響いた。




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