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第4章 二ヶ月前




私の主人となった方は相変わらず家には帰らず、連絡も無いので会話もしたことがなかった。



写真の顔しか知らない不思議な結婚なのに実感が全く無いせいか、この結婚事態が嘘のようだった。



お父様とは電報で連絡が取れていた。


私にとって、それだけが救いだった。



月に一回必ず届く。電報だけが楽しみだった。




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