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堕落少女。

第1章 少女、売られる。


朝には、太ったおじさんが馬車で迎えにきた。


「それでは、お嬢様はこちらでお預かりいたします。代金はこちらでよろしいですか?」

おじさんは、札束の入った封筒を両親にわたした。

両親は、急いで封筒の中を確認すると、おじさんにペコペコと頭を下げていた。わたしの価値は、あの封筒に入っている札束くらいしかないらしい。


両親は、わたしに「ごめんな」と乾いた声でいった。

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