運命操作
第2章 運命操作?
「うん」
頷き、あっさり認める青木。至って真面目な顔である。
「………」
あたしは黙りこくる。梨花はにやにやとし、楓はクスクス笑った。
何に対しても真っ直ぐすぎる。…あたしは彼の、そういうところが苦手だったりする。そんな風に気持ちを真っ直ぐ向けられても、うっとなるというか…どうしていいかわからない。
一歩、引いてしまうのである。
「ていうかさ」
青木への返答に困っていると、梨花が呆れた声で言った。
「この学校の障害物競争って男女別だから一緒には出られないけど?」
思わぬ助け船である。青木は、あ、と今思い出したような顔をしていた。
確かに、この中学校では障害物競争、二人三脚を含め、ほぼすべての競技が男女別に行われるため、女子であるあたしと男子である青木が一緒に出ることはない。
「そうだった。同じ競技でも、男子と女子で別の種目になるから、一緒に走ることはないんだ。ね、青木くん」
「うーん…そういえばそうだったか…」
「結局どうするの?二人は」
「まあ…二人三脚でいいんじゃない?二人三脚も男女別だから人数枠多いし、確率高いし」
「…そうとも限らないんじゃないかな~」
のほほーん、と楓が言った時、鐘が鳴った。
頷き、あっさり認める青木。至って真面目な顔である。
「………」
あたしは黙りこくる。梨花はにやにやとし、楓はクスクス笑った。
何に対しても真っ直ぐすぎる。…あたしは彼の、そういうところが苦手だったりする。そんな風に気持ちを真っ直ぐ向けられても、うっとなるというか…どうしていいかわからない。
一歩、引いてしまうのである。
「ていうかさ」
青木への返答に困っていると、梨花が呆れた声で言った。
「この学校の障害物競争って男女別だから一緒には出られないけど?」
思わぬ助け船である。青木は、あ、と今思い出したような顔をしていた。
確かに、この中学校では障害物競争、二人三脚を含め、ほぼすべての競技が男女別に行われるため、女子であるあたしと男子である青木が一緒に出ることはない。
「そうだった。同じ競技でも、男子と女子で別の種目になるから、一緒に走ることはないんだ。ね、青木くん」
「うーん…そういえばそうだったか…」
「結局どうするの?二人は」
「まあ…二人三脚でいいんじゃない?二人三脚も男女別だから人数枠多いし、確率高いし」
「…そうとも限らないんじゃないかな~」
のほほーん、と楓が言った時、鐘が鳴った。