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運命操作

第2章 運命操作?

…こういう作戦で来たか。ジロリと見るが、青木は気にする様子はない。

「ん?俺と付き合う気に」

「ならないならない」
はっきりと言う一方で、心の中はなんとなくモヤモヤしていた。もちろん青木とのことではなく、別のことで。青木とは付き合わない、その意思に迷いはない。

「なんか…変なんだよね」

「……?何が?」

今日のこと…どうも、腑に落ちない。どこかおかしい。不自然。

どこがと言われると、うまく言葉にできないのだけれど。

考えているうち、前にもこんな風に不自然に感じる出来事があったことを、ふと思い出す。それも、一度だけじゃない。

“君は、運命を変えられた。操作されたんだ”

夢の声が蘇る。運命を、操作された…。これがそうなのか。変えられたから、どこか不自然なのか。

その後も青木が何か言ってきたが、それも耳に入らず、掃除を終えて帰途につく。待っていてくれた友人たちと帰る間も、ずっと悶々として生返事ばかりであった。

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