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運命操作

第3章 運命捜査!

やっぱり、おかしい。どう考えても不自然。

あたしは、その後もずっと、休憩時間でのことを考えていた。

なぜ楓が?いくら機嫌が悪かったとはいえ、あんな理由であそこまでされるものなのか?

…こう考えれば説明がつく。元々、別の人がああなるはずであった。別の人が、それなりの理由があって、いきさつがあってなるはずだったのを、強引に楓にすり替えられた。操作されたのである。

今までは、信じてなかった。…いや、別にそれならそれでいいと思ってたのかな。なんか違和感を感じても、それが運命を操作されたからだと知っても。変えようとは、元に戻そうとは考えなかった。

だけど、それは全部あたしだけのことだったから。こんな風にあたし以外の人が理不尽な目に遭うなら、あたし以外の人が悲しむことになるなら。

あたしは、変える。この変えられた運命を…元に戻してやる、絶対に!

でも…誰が、なぜこんなことを?

「…まずは、調べなくちゃ」
無意識に呟いた瞬間、海棠と目が合った…気がした。

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