
運命操作
第4章 運命を操る魔女
「あなたは…」
「まあいい。魔女がそれだけで済ませはしないから、そのうち何か起こるだろうな。そうしたら考えも変わるはずだ。その時また、手を貸そう」
そうして、声は消えていき――真っ白な視界も薄れ、目を開けた。
何とも寝覚めの悪い朝であった。
疲れの残る身体で学校へ行き、教室に入る。梨花も楓も、まだ来ていない。楓はのほほんとした見た目に反して朝は早く、あたしたち二人より先に来ていることが多いのだが、昨日といい珍しい。
そんなことを考えながら教科書を机にしまっていると、梨花が登校してきた。
「おはよ」
ふあ、とあくびをしながら言う梨花。
「おはよう。なーんか筋肉痛だよ」
昨日の体育大会の負の遺産、筋肉痛。二人三脚って意外と筋肉使うんだな…しかも、普段使わないような変なとこの筋肉を。
「体育大会の翌日くらい休みになってもいいのにね、ダルいわ~」
梨花は、教科書を出さないまま鞄を机の横にかけ、気だるそうにいすに座った。
体育大会のリハーサル、本番と続き、さらに昨日の今日で通常通りの授業。六時間でなく五時間授業の曜日で助かった。
因みに、体育大会でのあたしたちのクラスは、4クラス中二位。学年ごとに贈られる優勝旗は惜しくも逃したが、まずまずの結果であった。
と、楓がやっと来たので、声をかける。
「あ、楓。おはようー」
「まあいい。魔女がそれだけで済ませはしないから、そのうち何か起こるだろうな。そうしたら考えも変わるはずだ。その時また、手を貸そう」
そうして、声は消えていき――真っ白な視界も薄れ、目を開けた。
何とも寝覚めの悪い朝であった。
疲れの残る身体で学校へ行き、教室に入る。梨花も楓も、まだ来ていない。楓はのほほんとした見た目に反して朝は早く、あたしたち二人より先に来ていることが多いのだが、昨日といい珍しい。
そんなことを考えながら教科書を机にしまっていると、梨花が登校してきた。
「おはよ」
ふあ、とあくびをしながら言う梨花。
「おはよう。なーんか筋肉痛だよ」
昨日の体育大会の負の遺産、筋肉痛。二人三脚って意外と筋肉使うんだな…しかも、普段使わないような変なとこの筋肉を。
「体育大会の翌日くらい休みになってもいいのにね、ダルいわ~」
梨花は、教科書を出さないまま鞄を机の横にかけ、気だるそうにいすに座った。
体育大会のリハーサル、本番と続き、さらに昨日の今日で通常通りの授業。六時間でなく五時間授業の曜日で助かった。
因みに、体育大会でのあたしたちのクラスは、4クラス中二位。学年ごとに贈られる優勝旗は惜しくも逃したが、まずまずの結果であった。
と、楓がやっと来たので、声をかける。
「あ、楓。おはようー」
