運命操作
第4章 運命を操る魔女
あたしに続き、梨花もおはよう、と言う。と、楓はぼんやりしていたのか、ワンテンポ遅れて反応した。
「あ、おはよう~」
「今日は珍しく最後だね。眠そうだし、寝不足?」
ぽわぽわとしてるのはいつものことだが、それに拍車がかかってる気がする。
「無理ないかもねー、昨日の今日だし。ところでさっき、この前のやつと話してたけど…?」
梨花がニヤニヤしながら言った。あたしはぎょっとし、大丈夫だったの、という目で楓を見る。
「あ、見てたんだ。…うん、この前のこと謝ってくれたの」
嬉しそうで、でもなんだか照れくさそうな楓と、よかったじゃん、と笑う梨花。そんな二人を見たら、あたしは、そうなんだ、と返すしかなかった。
梨花はテニス部、楓とあたしは吹奏楽部に入っている。テニス部と吹奏楽部は大抵終わる時間も同じ頃なので、部活の有無が同じ日はいつも三人で途中まで一緒に帰っていた。
体育大会の翌日ということで、さすがに部活の方は、運動部・文化部に関わらずすべて休みであった。なおさらいつものように三人で帰るものだと思っていたが、楓は先日の男子生徒と一緒に帰ると言い、先に別れた。
そうして途中まで梨花と、そのあと一人で帰った。
「あ、おはよう~」
「今日は珍しく最後だね。眠そうだし、寝不足?」
ぽわぽわとしてるのはいつものことだが、それに拍車がかかってる気がする。
「無理ないかもねー、昨日の今日だし。ところでさっき、この前のやつと話してたけど…?」
梨花がニヤニヤしながら言った。あたしはぎょっとし、大丈夫だったの、という目で楓を見る。
「あ、見てたんだ。…うん、この前のこと謝ってくれたの」
嬉しそうで、でもなんだか照れくさそうな楓と、よかったじゃん、と笑う梨花。そんな二人を見たら、あたしは、そうなんだ、と返すしかなかった。
梨花はテニス部、楓とあたしは吹奏楽部に入っている。テニス部と吹奏楽部は大抵終わる時間も同じ頃なので、部活の有無が同じ日はいつも三人で途中まで一緒に帰っていた。
体育大会の翌日ということで、さすがに部活の方は、運動部・文化部に関わらずすべて休みであった。なおさらいつものように三人で帰るものだと思っていたが、楓は先日の男子生徒と一緒に帰ると言い、先に別れた。
そうして途中まで梨花と、そのあと一人で帰った。