
?…好き…?
第4章 乳癌…!?
それから暫くして、何かでメールのやり取りをした。
『そんなことより、私、あの乳癌検診に引っ掛かっちゃった。持病で掛かり付けが○○大学病院だから、年明けたら、詳しい検査受けなくちゃいけなくなっちゃった。最悪は早期の乳癌だって』
年末近くのことだった。
彼女は元々特定疾患持ちだ。
同じ病名で、車椅子生活になる人もいる。
なんで…
神様は一人の人間にこんな試練を与えるのだろう…
そう思った。
『きっと大丈夫だよ、詳しく検査したら、大したことないってこともあるんだから』
そう返したが、やっぱり俺の勘は当たってるかも、と思った…
『このことは、まだ旦那しか知らないことだから』
なんで…?
未だに俺を特別扱い?
ま、でも、乳癌の疑いかかったら、不安になったり、誰かに聞いてほしくもなるのかもな…
年明け早々、仕事が終わり、職場の駐車場に行くと
「いい?」
彼女は俺の車に乗り込もうとする。
「ああ」
正直、もうあまり彼女に関わりたくない自分もいた。
彼女に粗○ンだの下手だの言われて、まだ半月かそこらだ。
クソッ、こちとら貴様に傷つけられてんだっつ~の。
なのに、今の彼女を放ってはおけなくなっていた。
「私、乳癌だったらどうしよう…」
運が良いのか悪いのか、ウチの職場には、乳癌で胸を全切除している職員がいる。
「まだ決まったワケじゃないだろ、特定疾患だって、アンタ、気持ちの問題だ、っていつもへっちゃらじゃねぇか、らしくねぇゾ、元気出せ」
「乳癌だったら…やっぱり胸取るのかなぁ…髪の毛も抜けちゃうのかなぁ…」
「今から考え過ぎだって」
「でも…そうなっちゃったら…もう…アナタとも…友達じゃいられないよ…」
「なんでさ?」
「だって…そんなことになったら…もう…女じゃなくなっちゃう…」
「馬鹿かっ!そりゃ女にとって、胸が無くなるかもしれないのは、大変なことなのは分かるさっ、だけど、俺達はもう男と女の関係じゃねぇんだろっ?自分が言ったんじゃねぇか、えっ○は無しの友達ねって!胸があるとかないとか、友情に関係ねぇだろっ!」
「それは…そうなんだけど…そうなんだけど…」
「ったく、まだ決まってもないうちから…」
思わず彼女の頭を撫でていた。
何してんだ俺は…
でも…放っておけなかった…
『そんなことより、私、あの乳癌検診に引っ掛かっちゃった。持病で掛かり付けが○○大学病院だから、年明けたら、詳しい検査受けなくちゃいけなくなっちゃった。最悪は早期の乳癌だって』
年末近くのことだった。
彼女は元々特定疾患持ちだ。
同じ病名で、車椅子生活になる人もいる。
なんで…
神様は一人の人間にこんな試練を与えるのだろう…
そう思った。
『きっと大丈夫だよ、詳しく検査したら、大したことないってこともあるんだから』
そう返したが、やっぱり俺の勘は当たってるかも、と思った…
『このことは、まだ旦那しか知らないことだから』
なんで…?
未だに俺を特別扱い?
ま、でも、乳癌の疑いかかったら、不安になったり、誰かに聞いてほしくもなるのかもな…
年明け早々、仕事が終わり、職場の駐車場に行くと
「いい?」
彼女は俺の車に乗り込もうとする。
「ああ」
正直、もうあまり彼女に関わりたくない自分もいた。
彼女に粗○ンだの下手だの言われて、まだ半月かそこらだ。
クソッ、こちとら貴様に傷つけられてんだっつ~の。
なのに、今の彼女を放ってはおけなくなっていた。
「私、乳癌だったらどうしよう…」
運が良いのか悪いのか、ウチの職場には、乳癌で胸を全切除している職員がいる。
「まだ決まったワケじゃないだろ、特定疾患だって、アンタ、気持ちの問題だ、っていつもへっちゃらじゃねぇか、らしくねぇゾ、元気出せ」
「乳癌だったら…やっぱり胸取るのかなぁ…髪の毛も抜けちゃうのかなぁ…」
「今から考え過ぎだって」
「でも…そうなっちゃったら…もう…アナタとも…友達じゃいられないよ…」
「なんでさ?」
「だって…そんなことになったら…もう…女じゃなくなっちゃう…」
「馬鹿かっ!そりゃ女にとって、胸が無くなるかもしれないのは、大変なことなのは分かるさっ、だけど、俺達はもう男と女の関係じゃねぇんだろっ?自分が言ったんじゃねぇか、えっ○は無しの友達ねって!胸があるとかないとか、友情に関係ねぇだろっ!」
「それは…そうなんだけど…そうなんだけど…」
「ったく、まだ決まってもないうちから…」
思わず彼女の頭を撫でていた。
何してんだ俺は…
でも…放っておけなかった…
