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『大丈夫、絶対大丈夫、胸も、妊娠も』
何だか、夫がすべきことを、俺がしてる気がした…
それが…
彼女の為に…
なればいいなと…
願った…
……………
その時だってそうだ。
勿論彼女がそうしてくれた事、ぶっちゃけ、俺の性欲にとっても嬉しかった。
でも、それだけじゃない。
俺は、彼女が喜んで欲しい、彼女の支えになりたい、彼女を救いたい、ずっとそう思っている…
病気の上に、妊娠。
最終的に、その状況で彼女を抱いたのも、それが彼女の望み、彼女の為、彼女の気持ち・心の為になる、そう思えたからだ…
流産の後の妊娠…
本来なら、赤の他人の俺が、彼女を抱いていい訳がない。
それでも彼女とシたのは、彼女が、俺とそうなる事を、望んでいる、そう感じたからだ…
そうして、彼女が俺を、仕事の悩み等で、身心供に疲れきって、沈みきっていた俺を、支え、そして救ってくれて来た事に、恩返しをしたかったのだ…
えっ○をする事さえも…
でも、今度は違う。
彼女が無事に出産を終え、胸の手術を終え、治療も進み、子宮の手術も終えて、幾分月日も流れた…
今度は、俺の我が儘だ。
単なる俺の欲望だ…
彼女を抱きたい。
ちゃんと、彼女を抱きたい…
手術のマーキングも無くなって…
妊娠もしていない、彼女を…
２児の母になった彼女。
忙しいだろう。
病み上がりの彼女。
えっ○なんて、しなくったっていい…
ただ、彼女の傍にいられれば、彼女の為に何か出来れば、それでいい。
そう思っている筈なのに…
何故だろう…？
彼女と『男と女』でいられる事が、彼女との繋がりの証、そんな風に思えて…
でも…
これまでの間に、彼女は、変わっていっている気がする…
いや、彼女の態度、言動は変わった…