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?…好き…?

第39章 したい…

俺の耳には、彼女の話は半分も入っていなかったかも知れない。
しかも、その日の昼間の事だ。
俺達の職場のトイレは、その部署ごとに男女共用が1つあるだけなのだが、俺が入ろうとすると、彼女が出てきたのだった。
「あ…、いい…?」
女性が出てきた直後に入るのは気が引けて、俺は思わず尋ねた。
「うん、ハイハイ、どうぞぉ」
思いの外、彼女は気にもせず、俺にトイレを譲ってくれた。
「ありがと、すぐ入るのは失礼な気もするけど、漏らしちゃったら大変(笑)」
俺はそう言って、トイレの中に入り、扉を閉めて、鍵を掛けた。
彼女の入った後の洋式トイレ。
俺は小の用を足したかったので、便座を上げようと思った。
彼女の座った便座…
そう思っただけで、俺は要らぬ想像をしてしまった。
決して、アチラの方面に趣味は無いのだが…(笑)
ユニフォーム姿の彼女が、ズボンを下げて、下半身を露にしているポーズが、頭に浮かんでしまったのだ。
馬鹿か俺は…
たかが彼女の使ったトイレに直ぐに入ったというだけで…
変態かっ!?
自分で自分にツッコミを入れた。
さて、便座を上げようと、便器に近付くと…
…!…
便器の中の水は、彼女の○ン○を拭ったペーパーが浮き、彼女の黄金水で薄く染まっていたのだ…
他の輩のそれを見ていたら、多分激怒しただろう(笑)
若しくは、吐き気をもよおしていたかも知れない(笑)
しかし、それが彼女の物だと思った俺は、違った…
そこから、妄想をした、と云うよりは、勝手に頭に思い浮かんだ、と云うかんじだった。
その前に思い浮かんだのは、ただ彼女がユニフォーム姿で、下半身を露にしている、と云う状況だけだったのが、よりリアルに思い浮かんでしまったのだ。

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