
?…好き…?
第6章 入院…
「駅まで頑張って歩くよ、家の側まで連れてっていいよ」
彼女の家の側から駅までは結構ある。
我ながら、頑張って無茶を言ったものだ。
「本当?じゃ連れて行っちゃお」
彼女は嬉しそうだ。
良かった…喜んでくれて…
彼女が入院するのは、俺の誕生日。
カマをかけてみた。
「その代わり、俺が駅まで頑張って歩ける様に、過ぎちゃったバレンタインも、誕生日プレゼントも、全部込みでいいから、ちゅ~してよ」
彼女は、いつかの畑か何かの場所で車を停めた。
もう、その時は、俺にとって彼女が何なのか、とか、自分の家族のこと、とか、全部、考えるのをやめた。
今はただ、手術を前にした彼女が心配。
彼女と会えないのが寂しい。
それだけだ。
そして、彼女は、俺の行動を受け入れるつもりだろう。
彼女は、カーナビの光を、積んであった子供の服で、遮った…
暗くなる車内…
彼女を見つめる…
彼女は…
ニコッ、と笑った…
薄暗い車内で、歯が白く浮かぶ…
俺が何をしようとしているか、分かっている顔をしている…
免許の更新に合わせて、昔はしていたと言う、コンタクトにした彼女…
眼鏡はしていない…
彼女の瞳を、じっと見つめたまま、顔を近づけていく…
彼女と唇を重ねた…
勿論軽いkissだ…
数ヶ月ぶりの彼女とのkiss…
2、3度した時だった…
彼女の方から…
深く…
口づけを…
「今っ…自分からっ…ダメってっ…言ってたのにっ…何でっ…!?」
「したく…なっちゃったの…」
彼女が、病気と妊娠、2つの大きなことを抱えても、彼女を怒らせてばかりのクソッタレ亭主。
胸が無くなるかもしれない恐怖。
転移があれば、妊娠を取るか、自分の命を取るか、の選択に迫られる苦悩。
それでも、そういうことをほとんど口に出さず、いつも、にこやかな彼女。
本当は、何かにすがりたいのかもしれない…
それが、俺であるならば…
俺は…
彼女を支えたい…
彼女は、きっと、何もかも忘れて、『今』を過ごしたいんだ…
そう感じた…
彼女の家の側から駅までは結構ある。
我ながら、頑張って無茶を言ったものだ。
「本当?じゃ連れて行っちゃお」
彼女は嬉しそうだ。
良かった…喜んでくれて…
彼女が入院するのは、俺の誕生日。
カマをかけてみた。
「その代わり、俺が駅まで頑張って歩ける様に、過ぎちゃったバレンタインも、誕生日プレゼントも、全部込みでいいから、ちゅ~してよ」
彼女は、いつかの畑か何かの場所で車を停めた。
もう、その時は、俺にとって彼女が何なのか、とか、自分の家族のこと、とか、全部、考えるのをやめた。
今はただ、手術を前にした彼女が心配。
彼女と会えないのが寂しい。
それだけだ。
そして、彼女は、俺の行動を受け入れるつもりだろう。
彼女は、カーナビの光を、積んであった子供の服で、遮った…
暗くなる車内…
彼女を見つめる…
彼女は…
ニコッ、と笑った…
薄暗い車内で、歯が白く浮かぶ…
俺が何をしようとしているか、分かっている顔をしている…
免許の更新に合わせて、昔はしていたと言う、コンタクトにした彼女…
眼鏡はしていない…
彼女の瞳を、じっと見つめたまま、顔を近づけていく…
彼女と唇を重ねた…
勿論軽いkissだ…
数ヶ月ぶりの彼女とのkiss…
2、3度した時だった…
彼女の方から…
深く…
口づけを…
「今っ…自分からっ…ダメってっ…言ってたのにっ…何でっ…!?」
「したく…なっちゃったの…」
彼女が、病気と妊娠、2つの大きなことを抱えても、彼女を怒らせてばかりのクソッタレ亭主。
胸が無くなるかもしれない恐怖。
転移があれば、妊娠を取るか、自分の命を取るか、の選択に迫られる苦悩。
それでも、そういうことをほとんど口に出さず、いつも、にこやかな彼女。
本当は、何かにすがりたいのかもしれない…
それが、俺であるならば…
俺は…
彼女を支えたい…
彼女は、きっと、何もかも忘れて、『今』を過ごしたいんだ…
そう感じた…
