
?…好き…?
第6章 入院…
「こんな…中途半端にしちゃったら…帰って旦那としちゃう…?(笑)」
「妊娠中は、ないな」
それなのに…
俺と…
とてつもなく嬉しかった…
「ここにね…しこりがあるの…」
彼女は、胸の間のやや左側に、俺の手を運んだ。
「…あ…ホントだ…」
「全身麻酔するの…赤ちゃん本当に平気なのかな…」
「大丈夫だよ…医者だってちゃんと考えてするんだろ…その為に安定期入ってからなんでしょ…大丈夫…俺のパワーをいっぱい送ってあげる…」
彼女の胸を軽く擦った…
「赤ちゃんだって…順調でしょ…お腹もこうやって大きくなってきて…」
彼女のお腹を撫でた…
「な…お母さんの為に…元気でいるよな~」
更に撫でた…
「大丈夫、絶対大丈夫、胸も、妊娠も」
何だか、夫がすべきことを、俺がしてる気がした…
それが…
彼女の為に…
なればいいなと…
願った…
彼女の家の側まで移動して、車を降りた。
「じゃあね」
「おやすみ」
その後、彼女の入院まで入れ違いの勤務。
入院前日は、俺が夜勤で、帰る前の彼女と、ほんの少し顔を合わせただけだった。
夜勤中、メールが入る。
彼女は、どちらかと言うと、あまり自分からメールをしない。
少し驚いた。
『今日、アナタの手をニギニギするの忘れちゃった』
多分、不安や心配や寂しさから、そうするつもりだったのに、タイミングを逃した、と言いたいのだろう。
返信した。
『何でそんな大事なこと忘れんのさっ!』
『一週間も職場に行かないから、忘れ物しないようにとか考えてたら、忘れた(笑)ばあさんだから、いっぺんに2つのことできないの(笑)』
入院中、会えないと思っているのは、この手術が、見舞いすべきものかどうか、迷っているからだ…
胸にメスが入る…
もしもの時、俺の前にいられない、友達じゃいられない、と言った彼女。
自分の身体に傷跡が出来た時、友達どころか、友達以上恋人未満の様になってしまった、異性として意識しているという俺の顔を、見て嬉しいか?寧ろ苦しまないか?と迷ったからだ…
だから、見舞いはしないつもりだったのだ…
しかし、先日のことと言い、このメールと言い、少しでも、傍にいてあげたい、そんな気がした。
相当迷ったが、意を決して返信した。
『ばあさまへ…もしも、見舞いに行っていいなら、明日病院行って部屋とか面会時間とか分かったら教えて』
翌日、夜勤が明け、入院当日。
メールが来た。
「妊娠中は、ないな」
それなのに…
俺と…
とてつもなく嬉しかった…
「ここにね…しこりがあるの…」
彼女は、胸の間のやや左側に、俺の手を運んだ。
「…あ…ホントだ…」
「全身麻酔するの…赤ちゃん本当に平気なのかな…」
「大丈夫だよ…医者だってちゃんと考えてするんだろ…その為に安定期入ってからなんでしょ…大丈夫…俺のパワーをいっぱい送ってあげる…」
彼女の胸を軽く擦った…
「赤ちゃんだって…順調でしょ…お腹もこうやって大きくなってきて…」
彼女のお腹を撫でた…
「な…お母さんの為に…元気でいるよな~」
更に撫でた…
「大丈夫、絶対大丈夫、胸も、妊娠も」
何だか、夫がすべきことを、俺がしてる気がした…
それが…
彼女の為に…
なればいいなと…
願った…
彼女の家の側まで移動して、車を降りた。
「じゃあね」
「おやすみ」
その後、彼女の入院まで入れ違いの勤務。
入院前日は、俺が夜勤で、帰る前の彼女と、ほんの少し顔を合わせただけだった。
夜勤中、メールが入る。
彼女は、どちらかと言うと、あまり自分からメールをしない。
少し驚いた。
『今日、アナタの手をニギニギするの忘れちゃった』
多分、不安や心配や寂しさから、そうするつもりだったのに、タイミングを逃した、と言いたいのだろう。
返信した。
『何でそんな大事なこと忘れんのさっ!』
『一週間も職場に行かないから、忘れ物しないようにとか考えてたら、忘れた(笑)ばあさんだから、いっぺんに2つのことできないの(笑)』
入院中、会えないと思っているのは、この手術が、見舞いすべきものかどうか、迷っているからだ…
胸にメスが入る…
もしもの時、俺の前にいられない、友達じゃいられない、と言った彼女。
自分の身体に傷跡が出来た時、友達どころか、友達以上恋人未満の様になってしまった、異性として意識しているという俺の顔を、見て嬉しいか?寧ろ苦しまないか?と迷ったからだ…
だから、見舞いはしないつもりだったのだ…
しかし、先日のことと言い、このメールと言い、少しでも、傍にいてあげたい、そんな気がした。
相当迷ったが、意を決して返信した。
『ばあさまへ…もしも、見舞いに行っていいなら、明日病院行って部屋とか面会時間とか分かったら教えて』
翌日、夜勤が明け、入院当日。
メールが来た。
