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?…好き…?

第12章 2度目…

だが、暫く時間が合わせられなかった。
数日過ぎた頃、また彼女と、彼女の子供と過ごした。
家族…?
の様に…
子供がおんぶだの、抱っこだのと、甘えてくる。
父親が構わないことを、聞いているからだろうか、甘えさせてあげたくなる。
ワガママは許さないが、幼い子供だ、抱っこなどは、少しなら当たり前だ。
いつも、といっても、会うこと自体稀なワケだが、会えば子供の望むように、抱っこしてあげる。
「だいすき~」
そう言われた。
端から見たら、父親だろうか…
家族…?
だが、その時の俺、彼女を抱きたくてしょうがなかった俺は、こんな事を口走ってしまった…
「もう…俺と…したくない…?だから…子供…連れてきたんじゃないの…?」
本当は、彼女の子供が少し鼻水を出していて、保育園に預けられなくなると困るから、と彼女は子供を早めに病院に連れて行く為に、保育園を休ませたのだった。
こんな事を言ったら、彼女を嘘つき呼ばわりしてるようなものだ。
でも、彼女は言ってくれた。
「つまらない事、気にするのね、だったら、職場であんなエッチなことしないわよ、ばかねぇ」
「ゴメン…俺…自分のしてること…自信なくて…」
あるワケがない。
そもそも、自分の家族を裏切っているのだ。
彼女の家の最寄り駅まで、ドライブした。
「かえっちゃやだ~」
子供が言う。
仕方ない。
とりあえず駅を通り過ぎ、近くのコンビニに寄り、子供にジュースを買ってあげた。
一服する。
例によって、子供は車の中だ。
「ホントに…また…えっ○させてくれる…?俺と…したい…と思ってる…?」
「うん、もちろん」
「じゃあさ、今度の月曜、アンタ休みじゃん?俺その日、夜勤明けなんだけど、デートできる?」
「いいわよ、でも、夜勤明けで、ちゃんと○つ?(笑)」
「ホントにその気なら、頑張って勃○せてよ(笑)俺も頑張るからさ(笑)」
「ふふ、いいわよ」
「じゃ、今日はこれで」
俺が帰ったら、子供が嫌がりそうな感じだったので、そのまま子供に顔を見せずに帰った。
……………
次に職場で会った日…
「あの子、こないだ、アナタが帰っちゃった、いなくなっちゃった、って、しばらく泣き続けてたのよ(笑)」
「ホントに?そっか~、さりげなく帰ってもダメだったか~、ジュースに気を取られるとも思ったんだけどな…なんでそんな気にいられてんのカナ?(笑)」
……………

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