無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そういえば彼女、こんなことを言った時もあった…
六星占術の事だ…
遊ぶんだったら、○星人がいいわよ、後腐れなく遊べるわよ～、私も○星人だけどね(笑)
この人…？
俺と…？遊びたいの…？
俺…この人と…遊びたいの…？
違うっ！俺は妻をっ！…
遊びなんてっ！…
じゃあ…俺は…
なんで…
カワイイ…って思うの…
まさか…俺…この人に…
本…
…気…
違うっ！違う違うっ！
そんなっ！そんなそんなっ！
まだ遊びのがマシなんじゃ!?
分からないっ！…分からないよっ…！
ほんの僅かな時間に色んな想いが駆け巡る…
だけど…
もう…
どっちでも良かった…
と…云うより…
止められなかった…
「あ゛～もうっ！」
左手を彼女の肩に回した…
カワイイ…
そう思ってしまった彼女の横顔が目の前にある…
彼女の頬に…
唇を…
寄せた…
彼女は何も言わなかった。
もう…どうしようもなかった…
自分をどうすることも出来なかった…
その時はもう、さっきまでの考えなど、吹っ飛んでいた…
彼女の事しか考えられなかった…
左手を肩に回したまま、右手の人差し指と親指の先で彼女の顎に触れる…
彼女の顔をそっとこちらに向ける…
もう…すぐ目の前にある彼女の顔…
Kiss…したい…
彼女の…唇に…
そう…思った…
止まらなかった…
彼女の唇に…
そっと…自分の唇を重ねた…
一瞬、彼女が身を引いた様に感じた。
「ゴメンっ、やっぱ嫌だよね…」
「ううん、違うの…」
「え…？」
「違うの…眼鏡…壊したくないから…つい…」
「え…？」
確かに彼女は眼鏡を掛けている。
彼女は眼鏡を外し、そっとダッシュボードの上に置いた。
「なんも見えない」
彼女は微笑んだ。
暗がりの中、その笑みを本当に可愛いと思った…
俺は夢中で彼女を抱き寄せた。
そして…再び唇を重ねた…
深く…強く…