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S×強気で恋になる

第21章 嫉妬

フラーッ

岡崎が目を閉じて倒れこむ。

なっ、ちょ、無理だ
俺もろ180あっけど、それよりちょっとデカイし
何より片手で支えられねぇー

ダーン

受け止められずに壁にぶつかる

いって・・・

ちょ、大丈夫かよ
こいつ脱力しすぎて重いっ

息を整え、火事場の馬鹿力を発揮し、なんとかベッドへ戻す。

点滴してろって言ってたから、このままだろ
薬は・・・これか

っーか看病とかしたことねぇ。

俺は何したらいーんだ?
タオルでも替えるか・・・そう思ってタオルに手をかける

パシーッ

岡崎がタオルを取ろうとした俺の手をはたく

「なんだよ。」

「・・・なんにもすんな。隣で寝ろ。」

目を閉じたまま、そう言われる。

「何言ってんだよ、水とかとってくっから、待ってろ」

そう言って、キッチンへ向かう。

あいつ・・・治るよな
大丈夫だよな

俺、何したらいいんだ
何したら岡崎は楽になるんだ

わかんねー

水をサイドボードに置き、
岡崎の顔を覗き込む。

寒いのかな、震えてる
青い顔しやがって


布団ーか毛布ー

クローゼットをあける

片手で・・・取れっかな・・・

なんでこんなときに
これじゃあ、俺何にもできねー

クソ野郎が!


毛布取るだけで、汗かいたー
俺が息あがってどーすんだよ。

バサっと、岡崎にかける

重いのか顔をしかめたが、すぐ無表情になった


俺、今日どこで寝よう。
ソファーは寝返りで落ちたら腕がなー・・・

隣で寝るのも何か気が引けるし
床で寝るか。

俺、こいつのなんなんだろ


そう思いながら俺は眠りについた。

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