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S×強気で恋になる

第21章 嫉妬

「ーーっんーーーー。」
どこだここ。
頭痛ぇ。

だんだん状況が読めてくる。

そうだ、片瀬が連れてきたんだ。

プチー
点滴を取る。

喉乾いた。。。

サイドボードのコップを取ろうとして俺は驚いた。
床に純平が寝てる。

こいつにも・・・迷惑かけたな
っーか、なんで床で寝てんだ。

そう言えば、片瀬が純平に触れてたな。
あの野郎、俺の純平に

くそっ・・・

「おい。純平。起きろ。」
浅い眠りだったのか、すぐに目覚める

「なんだ?どうした?何かいるのか?」
「・・・そうじゃねぇ。お前が風邪ひくだろ。隣こい。」
「いーよ、お前が広々と寝ろよ。何かあったら俺に言え。」
「俺が寒いんだよ。早く隣来い。」

俺はさっきから寒くて仕方なかった。
熱が上がってんだな、そんな風に思う。

「わあったよ。隣いくから、もう寝てくれ。」

なんなんだよ、起きたら起きたで・・・
これも看病なのか?
もー、わかんねー
ギシッとベッドにあがると、岡崎がこっちを向いた。
「あ、その前に水飲みてぇ。」

わがままか。こいつ。

「そこにあんだろ。飲め勝手に。」
「口移ししろよ。俺倒れたのに、ひどい看病だな。直ったらか全力で恩を返せそうだ。」
熱のせいか、顔こそ赤いものの
こんな状況でも、俺を脅す

「もー!!!うるせーな、わあったよ。ほら、口あけろ。」
俺が口から移すと、口内に舌が入ってきた

いやいやいや、ちげーだろ
そう思いつつ、頭の芯がぼーっとしてくる

「ごちそうさま。」
そう言われるころには、俺はクラクラしていた。

こんなときにまで、こいつー!!!!


「可愛いツラしてねーで、早く隣来い。寒い。」
「うるせーな!黙って寝ろよ。」
そう言って、岡崎の腕にくるまっておれはビックリする。
「・・・熱いな、お前。大丈夫か?」
岡崎の腕の中から、顔をあげて岡崎を見る。
しかし、その頃には安心したのか
また眠る岡崎がいた。

早く治れ。
心配かけんな。





俺は寝たり起きたりを繰り返し、朝を迎えた。

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