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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

「純平さー、寝てろよ。まだ犯されたい?ヤる?」
いつもみたいに、黒いオーラだけど
どこかに違和感を感じる

ちらっと部屋を見ると
消毒したのかガーゼなどが机の上においてあった

天邪鬼はどっちだよ・・・
そう思いながら、真一を見る

「・・・できねーんだろ?腕痛いのか?」
「お前に心配されちゃ終わりだな。昼チェックアウトだ。荷物まとめとけ。俺のもやっとけ。」
「はぁ!?自分のは自分でやれよ!!」

「介護しろよ。あーぁー、不機嫌くん取り返しに行ったから、こんなことになったのに。冷たいなー。」

「ちょ、ちょっと!!!わかったから、わかったから。・・・荷物まとめたらいいんだろ?!さっきまで、無茶苦茶してきたくせに。腹痛いんだぞ!?こっちの身にもなれよ・・・」

「俺だって腕痛い。俺の身にもなれ。荷造り終わったら風呂だ。風呂いれさせろ。んで着替えもやれ。で、荷物も持て。返事は?」

え?
えーーー・・・!!!

なんか、なんかちげーだろ、いろいろ!!!


そう思って黙っていると
真一が不機嫌くんを掴んだ


「も!!わかったから、やるから変なこと言うな。」
「家着いたら晩飯の準備な。朝も朝飯作れよ。だってさー、お前のせーで、腕いてーしー、できねーしー」

っ、こいつ・・・!!!!
さっきまでピンピンしてたくせに
なんだー?!
腹立つなー!!

どう考えてもすんなり頷けない状況に苛立ちを隠せないでいると、真一がまた喋り出した

「ところで純平。なんでこのぬいぐるみ、俺にお土産?」
「え?似てるだろ、顔が。眉間に皺よってて、目鋭いし怒ってるし、それお前にそっくり。あははー、ツボだよなー、笑っちゃうかと・・思っ・・て・・・真一?こわい、顔が、なに、ほら、・・安静に・・・してよーな?」

こいつ、普段笑わねーくせに
変なとこで笑ってんじゃねーぞ

こんな人形と俺を一緒にするなんて、主人をなんだと思ってんだ、アホ犬!!!

そう思っていると、気づけば押し倒していた


「躾直す。股開け。アホ犬」
「ちょ、腹痛いってん、だろ!!!冗談だろ、冗談っ、のけってば!!!」
「あー腕が痛い。暴れんな、縛るぞ。」



こいつ、なんかだめ


いろいろだめ



も、どーにかしてくれ!!!!!



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