S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
・・・あったけぇ
ギュッと何かを手繰り寄せ
抱きしめる
と、何かすべすべしたものがあたる
ん・・・・気持ちいい・・・
顔をうずめてじっとしていると
だんだん目が覚めてくる
・・・腰いてぇ
なんか突起・・?
そう思いながら手を添わせていたところに目をやる
っ!!!!
真一の・・・乳首・・・え!?
ガバッ!!!!
と布団をめくると真一が全裸で寝ていた
っ、なんだよ・・・・
俺が怒りたいときに、こんなことしてさ・・
ちょっと嬉しいだろ、
真一、俺が基礎体温高いから
暑いって言うけど
俺、こーゆーの好きだよ
・・・目覚めちゃった
荷造り・・してやるか
重い腰をあげ、少ない真一の荷物を手に取る
荷造りって、お互い荷物ほとんどねーだろ
ったく・・・
そう思いながら、真一のジャケットを手に取る
とふわっと真一の香水の匂いがした
鼻に近づけてクンッと匂いを嗅ぐ
っ、落ち着く・・・・
・・・・・・
って、俺!!何してんだよ!!
危ねぇ!!なんかわかんねーけど、今俺危なかった。
くそー
そう思いながら、真一のジャケットっとを鞄に投げる
どれもこれもブランドだし
鞄に詰め込みながら
真一のメガネに手をかける
パソコンするときだけかけてるメガネ・・・。
あいつのメガネ姿、かっこいいけど怖いよな
しまっとこ
そう考えながら、メガネケースにしまい
パソコンを片付ける
不機嫌くん・・・
これも入れとこ
真一まだ寝てるのかな
俺、お母さんが憎くて勢いで来ちゃったけど
真一迎えに来てくれて
本当によかった
ほんの少しの楽しい記憶も思い出せたし
初めて温泉入れたし
あとはエロいことしかされてねーけど
・・・明日から仕事か
俺有給使いすぎだよな
そのぶん、しっかり働かなきゃな
帰ろ、東京に
真一の寝顔、綺麗だし嘘みてーに穏やか
俺いっつもこいつ怒らせてんだろーな
ごめんな