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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊




「ちょ、真一待てって!!」
「ん?俺の鞄落とすなよ?」
「じゃ、自分で持てよ!!!っーか新幹線まだ!?」
「ジュース買ってやるから、黙れ。そんなにグリーン車嬉しいか。」
「はぁ?!そーじゃねーよ!!荷物俺が全部持ってる!!お前なんか、軽そうだしパソコン持てよ!!」
「俺は腕が痛いんだ。ほら、包帯してるだろ?無理は出来ないんだよ。晩飯も頼むな?」

真一がこっちを見てニヤッと笑う

っー!!!
なんだよ、なんだよ!

あんな無茶苦茶してたろ・・・

っーかサングラス・・・ちょいワルか!?
カッコつけやがって・・・

ポッケから手ェくらい出せよ!!


そう思っていると、真一が俺の肩を抱いて
頭にキスを落とす
「純平?・・・怒ってると可愛くないぞ」
「ちょ、人いるだろ!!やめろ、って、・・・もっ、わかったから、晩飯作るから、・・!!!」
「俺味噌煮込みうどん食いたいなー」
「・・・・。カップラーメンな。」
「・・グリーン車って広いんだぜ。俺二発くらい抜こうかな。」
「無理矢理言うこと聞かすなよ。・・・パスタでいい?俺、味噌煮込みうどんは作れねぇから。」
「抜糸するまで頼むよ。朝もな。」


っー!!!
やるけどさぁ、やってやるけどさぁ、


なんっーか、絶対わがまま言うだろ!?


逆らったら脅されるしクソ野郎。


でも、なんか俺に甘えて?っーか頼って?
わかんねーけど
俺に今までそんなことなかったから
ちょっと嬉しい。


航平と初めて会った時から
飯食いに行ったときとか
ラブラブ自慢みたいなんめちゃくちゃ聞かされてたし


真一も今は知らねーけど
航平帰ってきたとき
あいつのとこ行ってたし

俺も、あいつのこと癒せる存在になりてーなぁ
って思ってたから


真一のために頑張ろ
俺様暴君クソ野郎だけどな。


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