S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
あれとってー
これやってー
あれしてー
これしてー
・・・・疲れた。
新神戸から東京まで、わがままいい放題だろ。
タクシーでデパートまで行き
晩飯の買い足しをして家までの道のりを歩いていた
タクシー乗ろうったのに、
なんで徒歩なんだよ!!
お前は荷物持ってないだろーけど
俺は、お前の荷物とスーパーの袋と
っ、重いんだよ!!
そう思いながらとぼとぼ歩く
まだ家じゃねぇんだ。
っーか、帰ったら晩飯作るのか。
だりー・・・。
下を向いて歩いていると
大通りで突然真一が立ち止まる
「・・・お前の家。電気ついてる。」
「え?」
そう言われてパッと顔をあげると
俺の高層マンションが見え
角部屋だった俺の部屋が明るくなっていた
「純平。合鍵誰かに渡したか?」
「あ?お前と和也だけだよ!!・・・他には渡してねぇ。」
「まあ、行ってみるか。」
行ってみるかって、・・・お前、腕・・・
「和也かな?」
「和也かもな。」
「なぁ、真一・・・」
「なんだよ。小鳥遊のときに、鍵変えただろ?だから、和也しか合鍵持ってねぇ。そもそもオートロック。防犯カメラつき。しかも、俺というセキュリティつき。・・・安心した?」
「・・・うるせ。パスタ作らなきゃな」
「ワインとチーズだな。」
「はぁ!?俺の料理は?!」
「期待してねぇ。手、かせ。」
「あ?!おい、ちょ!!っ、・・・恥ずかしいだろ・・・」
手をギュッと握ると、純平が赤い顔をして
キョロキョロとする
可愛いな
照れんな、ばーか
そのまま黙って、俺たちは家を目指した