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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊



「っ!!!!!」
「あぁ、痛かった?」
「・・・痛くねぇ。もっと丁寧に消毒した方がいいんじゃないか?」
「あ?ご忠告ありがとう。」

藤間がそんなことを言いながら
俺の傷口を叩く

「っ・・・・。おい、俺はお前の腕を買ってんだ。綺麗に縫い直せよ?」
「わかってる。にしても、誰に縫わせた?下手すぎだろ。縫ってる意味ねーし、細菌にやられるぞ。」
「だから、寝てる間に縫われたんだって!!!俺も知らねーよ。起きたら皮膚突っ張るし、まじ勘弁。」
「笑っちゃいかんけど、面白すぎな、お前。寝てて縫われるって、そりゃ酷いな!」
「黙れ。いいから、早く縫え。」
「岡崎。縫うから、縫い終わったら片瀬のとこ行け。お前体熱い。点滴してもらえよ、仲良いんだろ?」

消毒を終え、藤間が縫合セットを持ってくる

昼休憩で誰もいない診察室は静かで
普段慌ただしいぶん、落ち着いた

「仲良いっーか、俺たち三人同期だから、だろ?藤間は最近どうなんだ?」
「いたって何もないね。岡崎が俺のとこに転がり込んできてくれたら、俺の人生変わるかもしれねーな」

そんなことをいいながら、丁寧に縫いだす

「馬鹿。まぁ・・・片瀬よりは、藤間のがマシか」
「だろ?あいつ変態だから。まあ、お前はリア充してんだし俺の入る余地ねーな。あんな綺麗なマゾどこで手に入れた?」
「ペットショップ。」
「まじ!?お前そんな裏オークション興味あったのか?!」
「馬鹿。あいつノンケ。しかも元患者。いい奴だよ、言う事聞かねーけどな。」

そこまで言うと、藤間がパチンと糸を切った

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