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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊



本当に無警戒な子ね・・・

人の車よ?密室よ?

普通寝るかしら・・・

揺れに弱いのか、動きだしたとたんウトウトしだして最初は我慢してるのか、モゾモゾしてたのに、結局寝ちゃったわ

口悪いくせに、警戒心ないなんて
私もそんなギャップにやられるわー

そう思いながら
気持ち良さそうに寝ている純平の頬を撫でそのまま思いっきり引っ叩いた


「っ!!!!いって!!!!・・・なに!?」
「起きなさい。もう着くから。あんたあたしの車で寝るなんていい度胸してるじゃない。」
「っ、・・・寝てねぇ!!!!長いまばたきしてただけだ!!」
「嘘おっしゃい。寝言むにゃむにゃ言ってたわよ」
「!!!え?・・・ほんと?」
「ほら、寝てたんじゃない。」
「うっせー!!!」


そう言うと、バカ力で右手を掴まれ
マダムの太ももの上で手を握られる

左手を重ねて握りながら
マダムの指で、手のひらや指のつけねを
なぞられ嫌悪感が走っていた

「っ、離せ!!!離せってば!!」


運転中なのに、一切こっちを見ないで
手を握られ、焦る俺を知らん顔で
車は走り続けた



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