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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊


キレられることには慣れっこだけど
むしろ冷静でいられないほど
体がキツイんだ、と思い俺は余計に心配した

「もー、純平心配するって。ほら、降りて後ろ乗って下さい。」

そう言って、腕を引っ張ると
渋々車から出てくるが
どこに力を入れていいのかわからなかったのか
俺の方に倒れそうになる

「っ、わり、・・・・。っ、運転すんなら、俺の・・実家、・・実家に行ってくれ。」
「いいからもっと暖かいところ行きましょう。ね?」
「・・・じゅん、ぺい、は・・・・」
「家じゃないですか?」

隆彦と会うこと夜勤だっといたから
大丈夫だよな、

あいつ家にいる、よな

純平、帰ったらメールくらいよこせ・・・
心配する・・・


「暖房温度あげますか?」
「いい・・・。乾燥する・・・、やっぱ家に帰る」
「家っすね?了解です。にしても、いいエンジン。加速やばいいいですね。さすが、・・・・・寝た?」

ちらっとミラー越しに後部座席を見ると
崩れるように岡崎さんが目を閉じていた

まったく別人になっちゃうんだから
安藤のときも・・・

今、俺が悠二さんとラブラブで幸せだから
思える

この人が俺が男に目覚めた
初恋の人でよかったって・・・

こんな風に愛しく思うなんて
前は思ってなかったけど
純平も岡崎さんも、二人がうまく行って欲しいって
最近思うんだよな

そんなことを思いながら
車をはしらせた




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