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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊


自力でフラフラ歩いていく
岡崎さんの後ろを歩いていると

岡崎さんが立ち止まり、振り返った

「どーしたんですか?」
「・・・悠二に、俺のこと、話して、隆彦に、今日無理って・・・」
「伝えたらいいんですね?了解です。ちゃんと悠二さんに、隆彦さんに伝えてもらうように言うから大丈夫だって!早く寝ましょう、」

そう言うと、またフラフラ歩き出し
ようやく自室の玄関までついて鍵を開けた


てっきり純平が帰ってるのかと思っていたのに
部屋は暗くて誰もいないようだった

少し残念そうな顔をしたが
岡崎さんは黙って靴を脱ぎ
ベットに倒れるように寝ようとする

「もうちょっとだけ頑張って下さいよ、ほら、スーツ脱いで、薬飲んで・・・・って、寝てるし、早いわ!!」

ツッこんで見るものの
ピクリともせず岡崎さんは寝息をたてていた


純平なにやってんだろ
本当に間が悪いな


適当に服を着替えさせ
頭を冷やし
無理矢理薬を飲ませる

汗を拭いてあげて、寒がる岡崎さんに
たくさん毛布をかけてあげた

帰りにコンビニで買った
スポーツドリンクを近くに置いて

目覚ましをお昼頃にセットする

職業病だな
そう思いながら、俺は岡崎さんが落ち着いてきたのをみて、悠二さんに電話をした



ーえ?真一、熱出て寝てんの?!レアじゃん!超レアだよ、それ!俺見に行くわ!どーせ、隼人迎えに行くんだし、うんうん、そこにいて

ーでも、まずくない?岡崎さん寝てるし、本当に辛そうだから。

ーお前さ、俺普通に妬くんだけど。看病して世話してやったってことだろ?お仕置き覚悟してろよ?

ーもー悠二さん!俺だって医者なんですから、放っておけないですよ

ー大丈夫だよ、あいつ死なねぇもん。俺もお熱かもー、隼人診察してよー?

ーはいはい。悠二さんって、意外と甘えん坊ですよね。わー、怒らないで、うんうん、待ってますから、はーい


・・・・。

これやばかったかな?
ここに悠二さん来て・・・


ごめん、岡崎さん!!

とりあえず、寝てて
で、絶対起きないでね!!!


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